卵管の先端で閉鎖が起こり、分泌液がたまっている状態です。卵管が通過していないため卵子と精子が受精できず、不妊症の原因にもなります。ARTにおいては着床率が低下するといわれています。

性感染症（STD）の１つです。クラミジアによって卵管に障害が生じ、閉塞や卵管周囲の癒着によって排卵された卵子が卵管に取り込まれにくくなるために不妊症になります。とくに女性ではクラミジアに感染していても無自覚、無症状のことが多いです。

プロラクチンが高値であるために授乳期と同様に卵巣抑制が起こり、排卵障害や無月経を示します。原因は様々で、下垂体の異常や甲状腺の異常などでも起こります。

精子に対して働く抗体です。女性の体内に抗精子抗体が作られると、体内に侵入した精子に作用して精子の運動を阻害するため受精障害になります。

性交がうまくできない状態のことです。女性側では性交痛など、男性側では勃起できないことや、射精できないことなどが原因となります。

卵子と精子が受精しない状態のことです。受精障害の場合は卵子に精子を注入して受精させる顕微授精が適応となります。

性交時に有効な勃起が起こらない、または勃起が一定時間維持できない状態のことを指します。

性交自体はできても膣内射精が困難な状態のことです。加齢や睡眠不足、飲酒、栄養バランスの乱れ、精神的なものなど、様々な原因によってこの症状になる可能性もあります。男性であれば誰にでも起こりうる症状です。

精索内の静脈が鬱血や逆流することにより、静脈が拡張してコブのようになっている状態のことです。精巣周囲の血流が悪くなることによって精巣温度が上がり、精子を作る能力が低下するため男性不妊の原因にもなります。

精子の濃度が一般的な数値よりも極端に少ない状態のことです。正常値は60～80×10⁶/ml（精液1mlあたり6000～8000万）以上とされています。50×10⁶/ml以下の場合は軽度、10×10⁶/ml以下の場合は中等度、そして1×10⁶/ml以下の場合は重症度と区分されます。